生意気なオンナの顔面〝汚し〟に興味がありますか?
万年、金欠な筆者、フェチモデルの仕事を探して、《モデル募集掲示板》をネットサーフィンしていると、こんな記事を見つけた。
『パイ投げさせてくれる女性募集。ギャランティ一万円。佐藤(仮名)』
パイ投げか……。昔、コント番組の罰ゲームかなんかでよく見かけたが、最近めっきり見ないし、聞かない。紙皿に盛った生クリームを顔面に思い切りぶつける、アレ。バラエティのアイドルがよく食らわされていたシーンを筆者はよく憶えている。白いブツを可愛い顔面に……なんてエロ目線で見ていた男性視聴者も多いはず。
筆者、さっそく掲示板に記載されていたフリーメールに連絡をした。
「まず写真を送って下さい」と返信があった。筆者は上目使いの、とっておきの自撮り画像を送った。「撮影の日程を決めたいと思います」と、翌日に返信があった。
撮影は自宅でおこないます
「ギャランティは一万円です。交通費込みです。撮影は当方の自宅でおこないます」
筆者の自宅から佐藤氏の自宅の最寄り駅まで往復二千円はかかる。つまり儲けは八千円。撮影自体は半日程度。これが高いのか安いのか妥当なのかは分からぬまま、当日、佐藤氏の自宅最寄り駅まで向かった。
生意気なオンナが嫌いなんですよ
最寄り駅には佐藤氏の車が到着していた。なんでも駅から自宅まで三十分弱かかるらしい。佐藤氏は自宅でIT関係の運営業をしているそうだ。上下、ねずみ色のスエット、足元はサンダルでいかにも寝起き、といった感じだ。物腰柔らかく、丁寧で、筆者はすっかり安心した。車中、初対面の佐藤氏と〝パイ投げ談〟を交わした。
筆者「佐藤さんはなんでパイ投げがお好きなんですか?」と、たずねてみた。佐藤氏は「昔、コントで見て以来、すっかりハマってしまいました」と答えた。
「アイドルが汚されるって感じがツボなんですか?」とたずねると、佐藤氏は筆者の想像を裏切るように、
「いえ。うるさくて生意気なオンナに鉄槌をくだす感じが、好きなんです」と、答えた。続けて、「自分で、さも、わたしアタマがいいんですよ、みたいなオンナを汚してやるのもたまらないんです」と言った。森本レオのような淡々とした優しげな口調でそう言うもんだから、その落差に筆者は少しブルってしまった。
利口なつもりのバカオンナに鉄槌
佐藤氏の自宅……アパートの一室に到着すると、室内にはブルーのビニールシートが敷き詰められており、壁にも透明のシートが貼られていた。佐藤氏は「思いっきり汚れちゃうんで」と説明した。大きなバケツ五つのなかにてんこ盛りのパイが置かれていた。
さっそくパイ投げを始める。佐藤氏は台本(と、いうか進行表のようなもの)を筆者に見せた。そこにはこう記されている。佐藤氏が筆者に〝お題〟を出す。そのお題に答えられなかった場合に容赦なく筆者の顔面にパイをぶつける、と。
佐藤氏が出したお題は「10秒以内にあいうえお順で、作家名を答えよ」だった。「はい、スタート」と、佐藤氏がストップウォッチを押す。
「あ……赤川次郎、い……井上ひさし、う……内田康夫、え……えんどう……」
「はい、タイムアウト~」
バンッ。
筆者は顔面にパイを食らった。佐藤氏、投げつけたパイの紙皿をぐりぐりと押しつけてくる。筆者、視界を奪われ、呼吸もままならない。
甘ったるいニオイのパイまみれの筆者。佐藤氏のバスルームを借りてシャワーを浴び、再びパイ投げ。これを五回ほど繰り返した。ちなみに佐藤氏お手製のパイ(二時間もかけて準備したそうである)は、生クリームにシェービングクリームを混ぜてあるらしく、シャワーですぐに洗い流せるのである。
すっかり疲労困憊した筆者。送ってくれる帰りの車のなかで、佐藤氏は「見ず知らずのオトコの部屋にパイ投げされに来る女性って、こわいもの知らずというか……」と呟いた。駅に到着すると佐藤氏は財布から一万円を出して、筆者に差しだした。佐藤氏は「ご苦労さまです」と、言った。筆者は「まいど」と、アタマを下げて一万円を受け取った。
佐藤氏は満足してくれたのだろうか、と窓の外の風景を眺めながら電車に揺られて帰宅した。
文|七尾有美
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