第9話【援助交際】人を好きになれなかったRiRiが好きになってしまった人
シリーズ連載 RiRiの記録
昼間は真面目な顔をして、その下に性欲と好奇心を隠してきた、遅咲き元風俗嬢。喪ビッチ発祥の人。援助交際から風俗嬢の道のりを記す。
❑前回までの話し
第9話【援助交際】人を好きになれなかったRiRiが好きになってしまった人
なんでも始まりがあれば終わりがある世の中です。
RiRiの中での援助交際の終わり方の一つの形を、援助交際シリーズの最終回として書かせてもらいます。
おいしい思いはいつまでもできないから。おいしいと思っているうちに引こう!
一つ目はこう思ったからです。
出会い系サイトでの出会いも慢性化してきましたが、ありがたいことに常連さんが数人いらっしゃったのでおいしい思いはさせていただいていました。
この時点で私も20代半ば。後半になったらそこまで容姿の良くない私がいつまでも売れているわけがない!と思い身を引く覚悟を決めました。
今までお世話になったみなさんとたくさんお話ししてきたことで、社会人として真面目に生きていこうと。
自由恋愛→お仕事感覚になってしまうのがつらかった。
聞こえを良くすれば援助交際って自由恋愛の延長のはずなんですよね。
でも援助してくれる常連の方々とお会いすることがお仕事のように義務的になってきてしまい、お互いに楽しめていないんじゃないかな?って雰囲気を感じてきてしまいました。
会っても話すことがなくなってきて、居心地の悪い無言が続く方も出てきてしまいました。
相手の方に気を使わせてお金もいただくのはなんだか心苦しいし、違うなと感じたことも大きな引き金となりました。
妊娠疑惑と個人のお付き合いの怖さ。
前回の『好きになった人』と、他の方達との関係は平行していました。
不倫状態になってからは援助交際はセーブ気味でしたが、少なからず続いていたので、もし妊娠していたら相手が誰かわかりませんよね。
そんなにきっちり日付や体温管理もしていませんでしたし。
そして一番こわかったのは、後から暴力団関係者と言われた方と出会ってしまった事もあります。
今となっては真偽のほどはわかりませんが、何かあった場合に守ってくれる人も周りにいません。
この方も悪い方ではなかったので害はありませんでしたが、のうのうと生きてきた私からすると〈暴力団関係者と関わった〉という事実に怖くなったのです。
全部気にしなければなんてこともないことばかりかもしれません。
どうしても続けたいのであれば。
だんだんSEX欲からお金がもらえるということに考えがシフトしていって、金銭感覚がおかしくなることも怖くなってきました。
目的が変わってしまったら楽しめないのは当たり前ですよね。
そしてお仕事の転職もあって忙しくなり、予定を組むのが難しくなってしまったことも理由の一つとしてあるのかなと思います。
ここから数年はしばらくまじめな社会人として働くRiRiですが、やっぱり性欲にまみれた環境が恋しくなるのは次回のお話で。
ここまで援助交際シリーズお読みいただきありがとうございました!
文|RiRi
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当コラムコーナーは、実話もフィクションも入り混じっています。読み物エンターテイメントとしてお楽しみいただく目的で掲載しており、記事の行為を推奨したり、犯罪を助長するものではありません。