【ストリップ劇場のススメ】東京名物、歌舞伎、落語、ストリップ?!
芸の都、東京
東京には歌舞伎劇場、落語劇場、さらには大衆演劇劇場までもある。また、マジシャンのいるバーや、緊縛師のいるバーなどもあり、あらゆる芸事が隅々まで行きわたっているのだ。そのなかで、わたしが紹介したいのがストリップ劇場だ。
歌舞伎は男性だけで舞台を作る芸事だけど、ストリップは違う。全くの正反対。女性だけで舞台を作る。表現するのは女の美しさとか女の内面にある男らしさとかいろいろある。それで面白いのが、ストリップと落語の共通性。それに大衆演劇との共通性もある。
浅草ロック座のストリップはショーの合間に中入りがあるんだけど、落語の独演会も中入りがある。しかも落語とストリップの客層はおなじ。それに、大衆演劇とは浅草ロック座以外の劇場のショーの構成と共通性がある。
浅草ロック座以外の劇場はポラロイド写真撮影ショーがあるから、ポラ館っていうんだけど、このポラ館の舞台構成は浅草ロック座とはちがう。どちらかっていうと、大衆演劇に似ている。
ポラ館の舞台構成と大衆演劇
ポラロイド館は踊り子さんが一人ずつ出て来てショーをする。構成は大きく分けると三つに分けられる。本舞台で普通に踊って回転台で衣装を脱いでいく第一部、ポラロイド写真を売る第二部、最後にアップテンポな曲に合わせて脚を開くオープンショー。
大衆演劇は構成が芝居をやるのが第一部、前売り券とか劇団のグッズを売るのが第二部、最後には歌謡・舞踏ショーがあって、アップテンポな曲やしっとりとした歌謡曲を歌いあげる。こうやってみると、ストリップは1947年に生まれた芸事なのに大衆演劇、落語と共通点があるのがわかる。
芸の町と言えば、浅草? いえ、新宿です。
東京で芸の町と言ったら、浅草と答える人が多いだろう。ビートたけし、渥美清を生んだ町だ。落語も漫才もみれるし、大衆演劇場もある。だけど、わたしは新宿と答えると思う。
新宿にはストリップ劇場が三つもある。デラックス歌舞伎町、新宿ニューアート、TSミュージックだ。ロック座系列の劇場は新宿ニューアートで、TSミュージックはちがう。だから、ロック座系列の踊り子さんを観たかったらニューアートに行くといい。
デラックス歌舞伎町は面白い劇場だ。ロック座系列の踊り子さんもロック座以外の踊り子さんもでる。それに関西の東洋系列の踊り子さんもデラックス歌舞伎町にのる。
色々なタイプの踊り子さんを観たかったら、デラックス歌舞伎町に行くといいかもしれない。
文|椎名アップル
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