いつもオタクたちに取り囲まれ、小さなライブハウスでライブや撮影会などをする地下アイドルたち。
いつかは大きなステージに立ちたいという夢を持って活動をしているわけですがそのほとんどは志半ばで挫折していきます。
その後は家庭に入ったり一般企業で務めたりと普通の人生を送るわけですが、中にはそのままさらにディープな世界へ堕ちていく女の子も一定数存在しています。
アイドル運営から聞いた話や自分で携わった経験もあるのでいくつかご紹介します。
アジア諸国へ輸出
日本で鳴かず飛ばずだった地下アイドルでも海外で活躍する場合があります。
中国、韓国、タイなどのアジア諸国ですね。
日本人は他国と比べると童顔でウケがいいし、もともとアジア諸国の地下アイドルは日本のアイドルに影響を受けて活動しているので本物の日本人地下アイドルが来ると人気が出るんです。
なかでもすごいのが韓国です。
日本人のメイクや衣装をまねて、歌も日本語で歌うという徹底っぷりです。
ただしエグいほどこき使われるのも韓国です。
私が耳にした話は、売れても売れなくても月給30万円固定で寮付きの3年契約でした。
休みはほぼなしで何があっても3年間は帰れないとか...
日本の地下から海外へ輸出されて有名になったアイドルなんて聞いたことがないので、おそらく3年限定の使い捨てなんだろうなと思うと少しかわいそうになりますね。
デリヘル店で出稼ぎ
私は地下アイドルの運営と風俗業を経験しているのですがそのふたつを結びつけたビジネスもしていました。
地下アイドルはお金がないことはなんとなく想像つきますよね?
メジャーアイドルでさえトップメンバー以外は月給20万円以下が当たり前で、地下アイドルともなれば月に5万円以下で活動している女の子がほとんどです。
つまりバイトをしないと生きていけないのですが、バイトのシフトを組む関係上、アイドル活動と平衡できる都合のいいバイト先というのはなかなか見つからなかったりします。
それに地下アイドルは真剣にトップアイドルを目指して努力をしている女の子よりも、まともに働きたくないからという気持ちでやっている子のほうがダントツで多いです。
真面目にアルバイトなんてやりたいと思っていないんですよね。
そこで都合がいいのがデリヘルやソープの短期出稼ぎです。
1週間程度の短い間でも雇ってくれて帰るころには手元に20~30万のお金が残ります。
それだけあればイベントやライブを1週間休みにして働く価値がありますよね。
ライブで遠征などに行かない土地に出稼ぎに行けばまずバレることもありません。
そうして出稼ぎに慣れてしまい1週間が10日になり、10日が2週間になり、元地下アイドルデリヘル嬢が誕生するというわけです。
私は仲良くなった他のアイドル運営から出稼ぎに行きたい女の子を紹介してもらい自分の店に入れたり、他店に紹介して紹介料をもらったりしていました。
自分のオリジナルの稼ぎ方だと思っていたのですが、どうやら同じことをしているスカウトマンや元アイドル運営はたくさんいるようです。
アイドル運営は儲かる仕事ではなく、人気が低いアイドルは動かせば動かすだけ赤字です。
それならばいっそ風俗業界に売り飛ばして将来性があるアイドルにお金を使った方が得なんですよね。
AV業界に進出!
最近のAVをよく見る人はご存じだと思いますが、【元アイドル】という肩書きの女優さんが増えていますよね。
アイドルとしてのキラキラした活動をあきらめ、お金のためにAV女優になるというのが誰もが想像する道のりです。
自社で抱える鳴かず飛ばずのアイドルを知人のAVプロダクションに売り飛ばすということもあるでしょう。
しかし、本当の闇はそんなものではありません。
元アイドルの肩書きを持ったAV女優を誕生させるため、最初にアイドルとして仕立て上げられたアイドルがいるんです。
アイドルグループの中にはAV女優養成所ではないかと思うほど卒業から短い期間でAV女優がデビューするグループもあります。
もちろんこれはアイドルとしてデビューする前から女の子も了承済みの案件です。
それを見たオタクたちは複雑な心境でヌクわけですね。
愛人になる
地下アイドルのオタクたちはけっこうお金持ちがそろっています。
厳密にいうとそこまでお金持ちになる職業に就いているというわけではないのですが、30代や40代の独身男性が多いです。
その年の既婚男性は自分のお給料で家族を養うわけですが、独身男性には養うものがないのでそれなりにお金が余っています。
オタクは高級車やギャンブルなどお金がかかる趣味を持たない人が多いというのもありますね。
愛人枠を狙うのは地下アイドルの中でもそこそこ人気がある中堅クラス以上のグループでさらに人気がある子です。
これくらいになると握手会でも行列ができ、アイドルとしての収入も月収20万円くらいもらえます。
しかし、アイドル業界を長年見てきて現実をわかっている子たちでもあります。
地下アイドルとしていくら人気があっても大手事務所に所属していない限りは芸能人として明るい未来はありません。
25歳を過ぎたあたりから将来について考え始めます。
ほとんどの女の子は就職を考えるのですが、トップアイドルとして活動してきた女の子はお金持ちの愛人というポジションを狙う子もいます。
20代後半から一般企業に就職しても同年代の社員よりも高い給料をもらうことはできません。
なにしろそれまで培ってきたものは一般企業においてあまり役に立ちませんからね。
そこで少しでもこれまでの自分の活動の成果をお金に変えようというのです。
ずっとオタクたちとの連絡先交換やDMは避けてきたアイドルが急に特定のオタクとだけ密に連絡をとるようになるというのはよくある話です。
必ずと言っていいほど数か月以内に【大切なお知らせ】がグループから報告されます。