デリヘルの店長というとどんなイメージをお持ちですか?
一般人からすると別世界の人間と感じている人が多いと思います。
私もそうでした。
そんな私ですが脱サラを機にデリヘルドライバーになり、2年半後にはデリヘルの店長になっていました。
それまで性に対しては貪欲なほうでしたが、風俗業界なんてデリヘルを年に1回使うくらいで全く興味のない世界でした。
ではなぜデリヘルの店長をやることになったのか、その経緯をお話しします。
脱サラからデリヘルへ
ブラック企業での勤務に疲れ果て退職し、1か月ほどブラブラ遊んでいた私に知人から連絡がありました。
ヒマで一般常識があるヤツを探している、ということでした。
デリヘルドライバーになる
知人の知人、つまりは全然知らない他人なのですがデリヘルドライバーが不足しているからやってみないかという話でした。
デリヘルドライバーは求人を出せば応募はたくさんくるけどろくでもない輩しかこないようで、企業での社会人経験がある人を欲しがっていたんですね。
他にすることもないし遊ぶのにも飽きていた私は働いてみることにしました。
ひたすら運転をし、ちょっとしたお金の計算とデリ嬢と話をするだけのカンタン業務。
それでも求人でくる人は遅刻ばっかりとかデリ嬢とトラブルを起こしたりとかで使えない人ばかりだったようです。
店舗運営をする
会社員時代は特別有能な人材だった覚えなはいのですが、デリヘル業界にいると超有能な人材という扱いになりドライバーから店舗運営業務に回されました。
女の子の出勤管理やweb更新業務、面接などなんでもやりました。
業務内容は増えましたがブラック会社員時代と比べれば楽勝です。
スカウトなども同時進行でやっていたので月の手取りは40万くらいになっていました。
スカウトマンとなる
手取りはよかったですがやはり一生やる仕事ではないと判断し1年半ほどでお店を去ることにしました。
次に始める仕事ですが、会社という組織にはもううんざりしていたのでネットビジネスをやることにしました。
ですがすぐに稼げるほどの知識はなかったので最初は風俗業界のスカウトマンも同時進行です。
それまではお店の業務がヒマな時間にスカウト活動をしていた程度が、スカウトだけやるとなると女の子との出会いがすごく増えました。
Twitterと出会い系、それに紹介なども駆使して週に2~3人は会っていました。
正直、オイシイ思いもたくさんあったのでネットビジネスの勉強なんてなかなか進みません。
スカウトとセックスばかりしていて結局デリヘルで働いている方が真面目な日々だったと思います。
デリヘル店長になる
こんな毎日ではダメだと風俗業から足を洗おうと思っていたのに突然店長をやることになりました。
きっかけはスカウトで入れた女の子です。
スカウトマンは女の子を入店させたら放置の人と、そのあともアフターケアをする人がいます。
私は後者でした。
面倒ではありますが信頼を得られていれば他の女の子の紹介もしてくれるし、あわよくばセフレ状態にできます。
そのセフレ状態にあった女の子とホテルで楽しみピロートークをしていた時でした。
「私、デリヘルの経営したい」
と言い出したのです。
その子は私がスカウトを始めた初期に入店させ、人気もあり出勤数も頑張ってくれた子です。
もうその時点ではデリヘルは辞めていたのですが、どうやら貯めこんでいたようで貯金が300万オーバーあるというのです。
すぐに使ってしまうデリ嬢としては珍しいですね。
お金はあるけど何をしたらいいかわからない、自分でデリヘルはもうやりたくないけど経営ならやってみたいということでした。
そこで私が雇われ店長、女の子がオーナーということでデリヘルを開業しました。
ほとんどのオープンまでの準備や業務はほぼ私が行いオーナーは雑務という変わった業態です。
幸い、私はネット関係や撮影関係はそこそこ1人でできるしスカウトで女の子も集めることができました。
デリヘル開業としては超低下価格、100万円かからずに開業ができました。
開業後~閉店
最初は4人だけだった所属デリ嬢も求人で10人ほどになり、ドライバーも2人雇うことができました。
ほぼ毎日出勤ですがドライバーに指示を出し、あとはネットの更新作業やたまにスカウトをする程度なので基本はヒマです。
事務所でゲームをするかオーナーとセックスするかという堕落した生活でした。
そんな生活が続き、オープンから1年が経とうとする頃にオーナーからの辞めたい宣言。
働かないといけないという目的からデリヘルを経営したものの、結局はゲームとセックスしかしない生活に危うさを感じていたようです。
ちゃんと業務を教えようとしたのに覚える気がなかっただけなんですけどね。
そして、オーナーから出された条件は【お店の権利は全部あげるから閉店の手続きは全部やって欲しい】ということでした。
つまりはなにもしたくないというニートらしい発想であきれましたがこれは超メシウマ案件です。
お店の女の子を含め全て私のものにできるということですからね。
デリヘルの営業権は高く売却できるので、売却するか引き続き自分で営業するか悩みましたが私は売却を選びました。
いつまでもダラダラ風俗業界にいたくないというのは私も同じです。
結局、お店の女の子や備品、事務所など全てを300万円で売却することに成功しました。
これを機に風俗業界からは足を洗いました。
時々、昔スカウトした女の子から連絡が来ることもありますが業界そのものには関わっていません。
スカウトさえできればなんとかなる
ちょっとしたサクセスストーリーでしたが、私が特に有能だったわけではありません。
デリヘルの経営って女の子さえ集まってしまえばなんとかなるんですよ。
事務仕事は普通の会社で働けるくらいの能力があれば問題ありませんし、企業で働いたことがない人でも経営していたりします。
なぜなら風俗関係の広告業者が手伝ってくれるからです。
彼らの収入源は風俗店からもらう広告料なので新店ができれば食いついてきます。
つぶれないように様々な手厚いアドバイスをしてくれるので、風俗業界の経営がよくわからなくてもあまり問題にはなりません。
うまくいっている他店の情報とかどんどん教えてくれますよ。
出会い系やTwitterなどを使い女の子集めに自信がある人やストナンができる人はデリヘルの開業を目指してみてもいいかもしれません。
逆に言えば、一流商社勤務の営業マンだろうと最初に女の子を入れる能力がなければ成功率はさがります。
最初からスカウト会社でお金を払って女の子を調達することになるので、利益をあげるまでにはかなりの時間と戦略、資金が必要になります。