街を歩いていると、少しずつですがマスク生活が緩和されてきているように思います。私も買い物時の店内や電車内など人が密集する場面以外では、ほとんどマスクをすることがなくなってきました。「コロナ渦」から「コロナ後」に移行しつつある状態でしょうか。
先日、駅前の歓楽街で知り合いの中国人女性と出会い、彼女のお姉さんがママをしているというエステに行くことになってしまいました。そこで、ママから聞かされたちょっと興味深い話について、私なりにまとめてみました。
軒並みに廃業していく中国エステ
その店は、古い雑居ビルに入っているごく普通の中国エステでした。いわゆる「健全店」で、性的なサービスは一切おこなわれていない店でした。
その店のママは30代半ばくらいの愛嬌のある女性で、初対面でもすぐに打ち解けることができました。
「お兄さん、女優の永野芽衣ちゃんに似てるねー!」
いきなりママからそう言われ、私の頭の中には?マークがいくつも並びました。どこをどう見たら、私の顔があんな若くて可愛らしい女優さんに見えるというのでしょう…。
そんな面白いママから直々に30分ほどマッサージを受けたのですが、これがなかなか気持ちよくて、すっかりリフレッシュした私は、施術が終わった後もしばらくウトウトしていました。
そのときは他にお客さんがいなかったこともあり、ママも暇だったのか、自分から世間話を始めました。
「もうこの仕事もぜんぜんダメよ。わたしの友達もみんな店やめたよ」
そう言ってため息を漏らすママ。
3年余り続いたコロナ騒ぎで、すっかり客足は減り、女の子たちの半数は店を辞めて中国へ帰ってしまったといいます。
「このあたりに残ってるのは古い店だけ。新しい店は全部つぶれた」
コロナ渦で厳しい状態に追いやられているのが中国エステばかりでないのは言うまでもありません。接待飲食業なども含め風俗業界全体が、いまだ厳しい状況にあります。
風俗店に勤務していても稼げなくなり、マッチングサイトやSNSを利用してパパ活に走る女性や、歓楽街で「立ちんぼ」をして客をとる女性も増えています。
はやくコロナ渦を抜け出して、もとの風俗業界に戻ってほしいです。
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健全なイメージですが、実はセクシー度が高めなことで界隈では有名。
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中国エステの2020年問題
東京オリンピックの開催が予定されていた2020年には、大阪市内でも、まるで雨後の筍のように中国エステが軒並みにオープンしました。しかしコロナ騒動が予想外に長引いたおかげで、どこの店も集客がままならず、打って変わって閉店ラッシュが起きてしまいました。
新規開店が相次いだ2020年の5月、当時の中国エステに関する動向を、私はコラムとして書きました。
そのとき私は、今後は中国エステの健全化が進むと述べました。これまでグレーな存在だっ違法店は徐々に影を潜め、性的サービスを提供しない健全店が主流となっていく。
2025年開催予定の「大阪・関西万博」に向けて街のクリーン化を進めている大阪府では、景観や風紀の乱れには敏感になっていて、違法中国エステのみならず、鼠径部マッサージなど、いわゆる「グレーゾーン」のサービスをおこなうメンズエステ全般に対して当局は監視の目を光らせています。
生き残りをかけた中国人風俗産業が、そういった街のクリーン化に追随し、健全化の方向へとシフトチェンジしようと考えたのです。
実際、2020年の夏までに大阪市内にオープンした中国エステの8割以上が、一切の性的サービスをおこなわない健全店でした。従来であれば、健全店を謳いながら、こっそり手や口を使った抜きサービスをする店が多々ありましたが、それすら見られない、徹底した健全化が図られていました。
もはや、これまでのように安い料金で本番ができる中国エステはなくなってしまうのか…。本番をしようと思うと、ソープか新地へ行って高い料金を払って遊ぶしかないのか…。
そんな状況に思わず溜め息をついたチャイエス好きの男性陣は多くいたはずです。
ところが、昨年の秋頃から急に流れが変わり始めたというのです。
重宝され始めた中国エステの違法店
「日本橋のMは最近お客さんが増えてるらしいよ」
前出の中国エステのママはそう言いました。
「M」というのは大阪の日本橋にある老舗の中国エステです。エステといっても個室サービスの店ではなく、ホテヘル形式で、サービスの内容もほぼ一般的なヘルスと同様ですが、女の子によっては本格的な中国式マッサージを提供してくれることもあります。
しかし、実態は本番行為を基本とする違法店で、客もそれを目当てに来店します。
梅田の老舗「ABCクラブ」が2015年に摘発され廃業したため、私が知る限りでは現在、「M」が大阪府で唯一の中国人ホテヘルとなっています。
その中国人ホテヘル「M」で、最近にわかに客足が伸びてきているというのです。俄然興味が湧き、真相を知りたいと思った私は、以前から付き合いのある中国エステの男性店長に話を聞いてきました。
店長:「Mの客足が伸びてるのは本当です。昨年の暮れくらいからそういう傾向はあったんですよ」
私:「コロナが落ち着いてきて、常連客が戻ってきたということですか?」
店長:「それもありますけど、それより新規のお客さんが急増してるんです」
私は驚きました。中国エステで新規の客が短期間で急増するなんて現象は、この10年間でいちども耳にしたことがありませんでした。日本人風俗でさえ、若い世代の風俗離れがすすんでいるせいもあって新規客の獲得には苦心している状況です。
店長:「パパ活から流れてきたお客さんが多いっていう話は、何人かの女の子から聞いてますけどねぇ…」
すごく興味深い話でした。
コロナ渦でパパ活をする女性が増えたと言われていますが、その陰で梅毒などの性感染症の罹患者数が急増しています。パパ活で不特定多数の男性と性的関係を持つ女性が増えたことが一因ではないかと指摘されており、それを回避するために、パパ活をする女性との接触をひかえるようになった男性が、昨年の暮れくらいから徐々に増えてきたらしいと、その店長は言います。
パパ活離れをした男性の一部が、手ごろな料金で本番行為ができるチャイエスの違法店を利用するようになったのだとか。
店長:「パパ活の女の子と遊ぶ男性って、やっぱり本番目当ての人が多いんじゃないですか?けど病気が怖いから、比較的安全な中国エステに流れてきたんだと思います。あと、お金のこともあるでしょうね。パパ活よりチャイエスのほうが安上がりですから」
中国エステのほうがパパ活より安全かどうかは私にはわかりませんが、店を通して遊んでいるという多少の安心感はあるのかもしれません。
それにしても、パパ活離れをした男性が中国エステの本番店に流れてきているという話は、すごく意外でした。未曽有のコロナ騒動が生んだ新たな現象だといえるかもしれません。
都市の片隅に生き残るグレーな存在
2020年、健全化へと舵を切った中国エステ業界でしたが、わずか数年で流れが変わり、以前のグレーだった時代の中国エステに逆戻りするかのような状況になっています。
行政が進める街のクリーン化に追随して、安全で安心な中国人風俗というものが確立されていくのかと思い、私は興味を持って見ていました。
しかし、長引くコロナ騒動のあおりを受けて、結局また以前のかたちへと戻っていくのかもしれません。それが決して悪いわけではありませんが、なんとも皮肉な結果になってしまったものです。
2020年以降に新規オープンした中国エステの健全店が減少していく一方で、前出の「M」のような本番店の独り勝ちが続くようであれば、いずれ近いうちに既存の健全店のあいだでもグレー化が進み、その流れで本番ありきの違法店もオープンするようになっていく気がします。
私個人としては、行政が進めるクリーン化を支持しているわけではありませんし、怪しい街並みや怪しい店は、いつまでも都市の片隅に残っていてほしいと思っていますから、中国エステが以前のようなグレーな存在に戻ってくれることは、むしろ大歓迎です。