静なる生｜ゆうみ／横浜しこたまクリニック

静なる生

2024/09/18 (水) 19:43:21

こんばんは！本日20:00に出勤のゆうみです！

いつもナースのお仕事(こういうドラマありましたね！)の前に仮眠をするのですが…
今日は寝すぎてしまい、大急ぎで起きて準備をしました💦

そんなバタバタとは正反対！今日は「静なる生」について語りたいと思います！

私の好きな小説の一つに、志賀直哉『城崎にて』があります✨️
志賀直哉の小説は文体もきれいなので、おすすめです！

【あらすじ】
電車にはねられ怪我をした「自分」。医者けら「致命傷になるかもしれない」と言われ、生きることへの前向きな気持ちをもてなくなり、兵庫県の城崎温泉へ行きます。
ある日一匹の蜂の死骸をみて、静かな死への親しみを感じます🐜
別の日には、首に串が刺さった鼠が石を投げられて必死に逃げ回る姿を見て、死の直前の動騒が恐ろしくなります。🐭
ある日小川の石の上にイモリがいました。驚かしてやろうと思って投げた石が、イモリにあたって死んでしまいます🍃
そして動物たちの死から、生きていることと死んでしまっていることは両極ではなかったと感じるようになります。
東京へ帰ることにした「自分」。結局怪我は、致命傷にはなりませんでした。

この小説は、とにかく静かです。これといった盛り上がりポイントもなく、たんたんと物語が進んでいきます😌
死へと向かっているかのような静けさの中で、「自分」は生きようかなという気持ちになっていきます。

生きる希望を取り戻すお話というと、熱血なイメージがありますが、これはまさに「静なる生」だなぁと思います🍀
静けさの中だからこそ、「自分」の意思を感じる気がします！

熱いお話もいいですが、静かな意思を感じるお話もいいですよね！
みなさんは「動なる生」と「静なる生」、どちら派ですか？